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昔話


俺はその昔、中学生の頃に生徒会という名の魅惑の団体に入団していた。その当時の俺は「なんでもいいから、部室というものを体験したい」という欲求に刈られていました。ギャァァー痛い痛い!じゃなくて、駆られていました。生徒会には俺の友達が数名居て、時々、生徒会室に会いに行くと、真面目な委員長とか気取っちゃってる女が俺を煙たそうに見ていたり、「死ね」とか「早漏」とか「絶対親指の辺りにティッシュとかこびり付いてるよね」とかあることないこと、とにかく罵倒してくるんです。要するに、この生徒会室というものは「許されたものだけの楽園」だったのです。当時の俺にはね。そんなわけで、どうすれば生徒会に入れるのか、夜も昼もいつも考えていました。男子中学生なんてのは、夜も昼もセックスについて考えているのが世の定理なんですけども、それほど俺は生徒会に憧れていたんです。

ふと気付くと生徒会選挙なるものが行われるとの情報を近場の飲み屋で小耳に挟みました。そりゃあもう挟んだ挟んだ。そして、俺は酒に酔っていたせいもあって、こじんまりとしたステージの上に上って、「俺は選挙に出るぞー!!」と叫び出したのです。すると周りの客からは拍手喝采。「絶対に票入れるからね!」と飲み屋のママが言う。悪いけど、ママは生徒じゃないから生徒会の選挙に票を入れることは出来ないんだ。「よーし、それなら俺も立候補するぞー!」と飲み屋の常連客のゲンさんが言う。悪いけどゲンさん、生徒じゃない上にハゲてるじゃんか。無理、絶対無理よ。立候補なんぞ。

そんなフィクションはどうでもいいんですが、とりあえず立候補したわけです。なんと、対立候補が現れました。うーわー、これは大変だぞ。キモオタの俺に対立候補なんて居たら、それは俺の負けを意味する。どうにかして、立候補を取りやめてもらおう。金・・・?金か・・・!金さえ出せば・・・!と、思っていた矢先、対立候補を確認してみると、俺以上のキモオタだったので胸を撫で下ろしました。

なにやら、選挙の際に演説的なことをしなければならないとのことで、まぁ、ありきたりなことを言えばいいだろうと思っていました。それはもう適当な文章でしたね。多分、何回かは「チンチン」って言ってた気がする。そして、おかしなことに応援演説とかも必要だということで、俺はクラスで仲の良い比較的かっこいいやつに頼みました。ちなみにそいつは彼女持ちのくせに、俺のエロDVDを借りたっきり返してくれません。なんてひどいやつだ。彼女とニャンニャンしてればよいものを・・・! 俺のエロDVD・・・!(その頃の俺は三次元全盛期)

まぁ、エロDVDはどうでもいいんですけどもね。演説の日が刻一刻と迫って参りました。何か知りませんが、演説は中継で行うということで、放送室に出向いたわけです。もうね、ひどいったらない。かっこいいやつが一人居るだけで、あとはもう自分の亀頭とか見たことないんじゃないかっていうやつらばかりでね。そりゃあもう大変だった。

それはともかく、放送が始まりました。俺は緊張の面持ちで自分の出番を待っていました。まずは俺の対立候補から。さぁて、一体どのような演説を繰り広げてくれるのやら・・・俺はちょこちょこ給食を食べていたので、しっかりとは聞いていないものの、かなり良いこと言ってる。気がした。結構危機感を覚えましたね。だって、俺の原稿には明々白々ながら「チンチン」という文字が躍っているんですからね。躍る躍る。お前ら! 仮面舞踏会か!(包茎だけに)

そして、遂に俺の出番が来た。俺は給食のソフト麺を鼻から出しつつ演説しようとしたんですが、応援演説の友人に「いや、それは無理。応援できねぇ」とまで言われてしまったので、泣く泣くソフト麺を鼻の奥へと押しやったのでした。友人は小慣れた様子でペラペラと演説していました。「あー、やっぱり彼女居るやつは違うべさー」と、思わずさっきのソフト麺がピュルピュル出てしまいました。俺は再度ソフト麺を押しやり、自分の原稿をさらっと読み直して、本番に備えました。「あんまりシャラポアってかわいくない気がするけどなぁ・・・」とか思いながら備えました。(乳首の位置がわかるだけじゃないですか)

友人が応援演説を終えて、俺のほうを見て「がんばれよ」なんて言います。ちくしょう。彼女持ちはやっぱり違うぜ。エロDVD早く返せ、このやろう!俺はゆっくりとカメラの前に立った。心なしか、チンコも目立ちたがり屋なもんで、チンコも立っていました。嘘ですけど。放送局員の「好きな漫画家は赤松健です!」とか言いそうな男が俺にキューを出した。俺は何も考えずに原稿を読むことに集中した。このときばかりは、好きなあの娘の乳首の色なんてどうでもよかった。俺は緊張のあまり、何度か詰まりながら演説したが、鼻の奥に押しやったソフト麺が出てこなかったことがなによりも嬉しかったし、大きな進歩だと思った。そして、「チンチン」という単語は放送局の「好きなマンガはたべごろSweetぱ〜ら〜です!」とか言いそうな男のすばらしいピー音テクにより、すべて消されていたという。よかったよかったチンチン。(ピー)

一仕事終えたあとの牛乳はうまかった。そして、ぬるかった。どっちかというとおいしくない部類に入っていたけども、うまかった。教室に戻ると、「中々良かったよ」とか「死ね」とか「早漏」とか「絶対親指(ry」とか罵倒されながらも、俺は鼻からソフト麺を出したのであった。

結果は言うまでもないが、俺の圧勝だった。あれはもう、1000票以上差がついていたね。(俺の中学校は全校生徒700人程度) そうして、俺は生徒会に入ったのであった。気兼ねなく生徒会室に上がりこめるし、気兼ねなく好きなあの娘の乳首の色を考えていた。すると、俺のことを明らかに嫌ってるであろう冒頭にも登場した女がやってきた。また俺のことを罵倒するに違いない。しかし、俺はもう生徒会の一員だ。文句は言わせない。文句言ってきたら、顔に墨で「顔射してください」って書いてやる。と、それぐらいの意気込みで俺はその女と目を合わせた。すると・・・「よ、よろしくね・・・」彼女は、顔を赤らめながらも精一杯そう言った。

え、なになに? 恋の予感? うゆ〜。

え、なになに? このキモイ文章。(終わり)(何もかもが)