レリゴー

少しも寒くないわってことはないと思う。俺は非常に寒い思いをしている。

こたつという文明に出会ったことにより少しは寒くないわって感じだ。しかし、残念なことに上半身は寒い。

上半身を暖めるためにはストーブという文明に頼るしかない。ストーブは暖かい。すごく良いよ。

ストーブを点けているとガス屋さんが俺の家のポストに何かを投函した。なんだろうと思って見てみると穏やかじゃない文面が躍っていた。

ストーブに使っている灯油の代金を請求してきたのだ。当たり前だが。問題はその請求額だった。

非常に高い。いや、むしろ非情だとさえ思う。ただでさえ俺は金を持ち合わせていない。それなのにこの金額はなんなんだ。これを一括で払えというのか。なんたる非情なガス屋さん。僕ちんどうしたら…。

節約に動く。本格的にストーブを使わない生活をする。そうするしかない。俺の稼ぎでは無理なのだ。暖かい部屋でぬくぬくと生活するというのは。

ところで、俺の親戚の家が火事に遭ったという。隣が出火したという。それはそれは暖かかっただろう。まあ暖かすぎるのも問題だよね。