最強伝説黒沢 - 6巻 - 福本伸行


いきなり6巻という、管理人の親切のなさっぷりが如実にうかがえる漫画感想のはじまりです。

一言で言い表すのであれば、流石。これに尽きる。ストーリーもさることながら圧倒的にギャグセンスが光っている。黒沢という比類なきダメ人間の織り成す不幸、幸せ、そしてまた不幸…! まさに人間ドラマ。中根という不思議な不良によりプールへと赴いた黒沢であったが、女性の股間を追っかけまわすわ、女子トイレに間違って入るわ、散々なことを仕出かしたあげく、中根の連れである絶世の美女二人から最初は仲睦まじく触れ合っていたのだが、ゴリラとかオランウータンとか言われる始末。がっくり肩を落とした黒沢であったが、その姿さえもその女には 「またエロいこと考えているな…」 と思われてしまうという、まさに男であれば誰もが泣ける筆舌に尽くし難いほどの軽蔑の眼差し。前半はまさに涙なしでは語れない。とにかく、所々に現れるギャグはまさにハイレベルで、これを福本マンガでやるというのだから勝ち目がない。ソフト・オン・デマンドなんて死ぬかと思った。ただ、言わせてもらえばどうしてこの人の描く女の子はまったくもってからにかわいくないのだろうか。それだけが残念であり、まさに特筆すべき点ではないだろうか。